◎翁長雄志 市長 
 屋良栄作議員の代表質問、私のほうからは大阪ダブル選挙の結果についてのご質問にお答えをいたします。
 大阪ダブル選挙の結果については、議員ご質問のとおり、大阪維新の会の圧勝という結果になりました。今回の選挙結果については、マスコミ等において盛んに論評をされておりますが、私は何よりも大阪府民や大阪市民の政治経済などに漂う閉塞感に対する強い変革への思いの結果だと思っております。
 ときに独裁的との批判のある橋下流の政治手法も争点になったようですが、明確な目標を掲げ、選挙で得た民意を背景に、トップダウンで改革に突き進む橋下氏率いる大阪維新の会に対する大きな期待感もその背景にあるのかと思います。
 また、今回のダブル選挙は、大阪府と大阪市の二重行政の無駄を省くことを目的とした大阪都構想という大都市制度のあり方が争点となりました。その構想は法改正を伴うこともあり、選挙結果を受け、与野党にかかわらず国政の場でも大きな関心を集めております。
 これは地域政党を含め、首長が地方から挙げた改革の声が、国政をも変える可能性があることを示したものだととらえております。
 私は、基地問題を含め県民の心を1つにという思いを維持しながら、沖縄から日本を変えることが必要であると常々考えており、今回の大阪の改革の声の行方を注目しているところであります。
 従来の地方分権、地域主権改革が、ややもすると国から地方へ、上から下へという流れが多かったことから考えると、今回のダブル選挙はこれからの地方自治を考える展望を与え、1つの契機になることを期待しております。
 また、橋下氏の手法には賛否両論あるかと存じますが、政治不信という言葉が日常化し、選挙の投票率が軒並み凋落傾向にある現状の中での今回の選挙は、市長選では投票率が約61%、前回を約17ポイント上回り、府知事選では12年ぶりに5割を超える結果となりました。
 この高い投票率は、橋下氏の人気に起因するところももちろんありますが、この数字は地域に住む方々が地域のありようを考えるきっかけさえあれば、主体的に課題に向き合い、そして政治や地方行政にも期待をかけることを如実に示すものであると思っております。
 私の進める協働によるまちづくりは、人が人を支え、地域を支え、地域の方々が地域の活動に参加するまちづくりであり、1つの自治の形だと認識しております。そのまちづくりに行政が、そして政治がいかに地域の主体性を損なわず、かかわれるかをコーディネートするのが市長としての務めだと思っており、大阪ダブル選挙の結果は1つの示唆を与えるものだと思っております。
 なお、新知事と新市長については、府民並びに市民の熱い思いを受け、その負託に応えるとともに、地方自治のあるべき形を改めて有権者に提案をしていただくことを心から願う次第であります。
 なおかつ、3・11大震災後の日本のあり方、東北という未曾有の国難の中に、日本の国のあり方をしっかりと方向性を示してやっていかなければならない中で、今日に至るまでの9カ月間は、そういったものが全く見えないような状況で政治が流れてまいりました。これを乗り越えるものをつくり上げるということに対して大きな刺激になればいいと思いますし、沖縄県からすると、一括交付金を含め、基地問題等を含めて、沖縄から日本を変えるという、その沖縄のあり方がアジアや太平洋諸島の中で日本がどういう生き方をしていくかという、その中に沖縄の仕組みというものもしっかりと国が受け止めていただけるということも含めて、この大きなうねりの中で、地方自治のあり方や国のあるべき姿が変わっていければありがたいなと。そして、それに向かって私どももしっかりとものを申していく、あるいは行動していくということであればいいかと思っております。